花のお供えで失敗しないために!初めての人が注意するべきコツや基本を解説

当サイトでは花のお供えで失敗しないために、初めての人が注意するべきコツや基本を解説しています。
どのような種類のものを選ぶべきか、どのように備えるべきか知りたい場合に役立つでしょう。
葬儀のために手配するときの業者選びのコツも解説しています。
あらかじめ知っておけば、いざというときにも役立つはずです。
さらに手配する際に知っておきたい色のマナーも触れています。
供える場面にあった色のものを選ぶことが大切です。

花のお供えで失敗しないために!初めての人が注意するべきコツや基本を解説

花のお供えにはいろいろなマナーがあるため基本から押さえておくのがおすすめです。
お墓や仏壇などに花をお供えするときには、基本的に四十九日までは白い色のものを選びます。
その後は少しずつ色を足していくのが基本です。
さらに毒のある植物は避けるほか、棘のあるものや香りが強いものの避けるのがマナーとなっています。
またお墓にお花を供えるなら、比較的周囲が汚れにくい植物を選ぶと綺麗にお墓を保たせることができるでしょう。

葬儀の会場に花をお供えする意味とは

親しい方が亡くなった場合、遺族と故人に対してお悔やみの気持ちを伝えたいと考えることがあります。
香典や弔電もその気持ちの表れの一つですがお花を贈ることも多く、それぞれ意味があり、呼び名も異なっています。
葬儀の際に目にすることが多いのはスタンドや祭壇にある供花です。
白色もしくは淡い色でまとめられており、祭壇を飾る目的があり、一部は棺の中に納められます。
斎場の外に飾るのが花輪であり、近年は大変少なくなりました。
明るめの雰囲気となっていることが多く、スタンドの上に大きい円を描いたものになります。
どちらも故人にお供えし、故人を偲ぶ目的で飾られており、宗派や宗教によってスタイルや立礼表記、色味が異なっています。
キリスト教の葬儀では白い一本の花をお焼香代わりに用います。
キリスト教だけでなく無宗教の場合であってもお別れの気持ちを伝える意味でお供えしており、白いカーネーションなどが多いです。
相手とのお別れのために使用され、感謝の気持ちとともに供えます。

花のお供えは葬儀場でどのように並べるべきか

葬儀会場を見ると、祭壇の両脇や壁沿いにフラワーアレンジメントやスタンド花が並べられているのが確認できます。
訃報を受けると花を贈る習慣が日本にはあり、故人との間柄に沿ったものをお贈りします。
故人に手向けるのは供花と呼び、様々な決まり事があります。
その中の一つが並べ方であり、祭壇のすぐ両脇には喪主からのものを、それ以外は祭壇に近い位置から血縁関係が濃い順に並べるのが一般的です。
複数段に分けて飾る場合は上段に飾られるほど血縁関係が濃くなるように並べなくてはならず、贈り手との間柄を考慮しなくてはなりません。
会社関係は祭壇の両脇、もしくは壁沿いに並べられており、スタンドタイプのものが多いです。
花をお供えする場合は1基にするか2基一対にするかを考えなくてはなりませんが、どの程度贈るかは自由となっており決まり事はありません。
ただし会場によっては制限されることもあるため、事前に遺族もしくは葬儀会場と相談が必要になります。

四十九日までの花をお供えする際のポイント

四十九日の際にお花をお供えする場合、マナーをしっかり押さえたいと考えます。
この時期までは白色のみで用意するのが一般的であり、差し色を入れたい場合は青色や紫色のものを加えます。
さらにバラのようにとげがある、香りがきつい、ヒガンバナのように毒があるものも避ける必要があります。
淡い紫色のトルコ桔梗を使用し、ランを取り入れると華やかさが増します。
故人の好きなものを供えたいと考えた場合は、事前に遺族に相談をすると良いでしょう。
地域によってはしきたりがあり遺族に気を遣わせてしまうことがあります。
お花のタイプはアレンジメントが良く、アレンジメントであるとすぐに飾ることができ、場所を移動させることも簡単にできます。
四十九日法要に向けて贈りたい場合は法要の前日が良く、法要の最中に届かないように配慮しなくてはなりません。
白色の花を基本的に贈りますが、贈る際にはメッセージカードを添えるとより気持ちが伝わりやすくなります。

花のお供えでは棘のある植物を避けるべき理由

花のお供えでは棘のある植物は避けるべきとされています。
代表例はバラですが、どうして棘のあるものがふさわしくないのかというのはある意味で常識的な範疇のことです。
故人が棘のある人物だったと言っているのか、というような意味に違いないと解釈しても別に明らかにおかしいことではないかもしれませんが、仏教の立場でいうとこのような意味ではなくて、お供えの花は仏さまの慈悲とか慈愛を表しているとされています。
慈悲とか慈愛と棘とは相いれませんから、適当ではないということになるわけです。
お仏壇についても、極楽浄土そのものを表しているとされ、そのような世界に棘はやはりふさわしくありません。
故人が好きな花だったというような場合には、棘を抜いて備える方法はあります。
一方で、キリスト教の場合にはこのような点はあまり気にされないようで、むしろ白いバラなどは供花として非常に一般的なのはテレビの報道などでもよく見られるとことです。

仏教の墓前で花のお供えするときの基本

お盆や月命日など家族でお墓参りをすることがあります。
その時に持参するのがお花ですが、種類に注目し適したものを持っていかなくてはなりません。
仏教の場合墓前にお供えする際、左右対称になるように飾るのが基本です。
お墓をよく見ると左右に一つずつ花立が用意されており、日本では3本や5本、7本といったように奇数の花を飾ることが一般的になっています。
色の指定はないものの、法事を過ぎたら華やかでカラフルな方が好まれます。
5色の場合白や赤、黄色や紫、ピンクの組み合わせが多く、3色であると白や黄色、紫を組み合わせることが多いです。
お墓ではすぐにお花をお供えするのではなく、必ず掃除をしろうそく立てにろうそくを立てて火を灯し、線香に火をつけたら供えるようにします。
最初に墓石に水をかけるのではなく、供えてからかけるので注意しなくてはなりません。
できるだけ腐らないよう、水の中に植物の葉が入らないように配慮するようにします。

神道では花のお供えをする?榊のみ?

神道は仏教とは異なり、八百万の神を信仰しています。
ですが基本的に仏教と同じようなお墓であり、お墓参りも故人に感謝をするという意味合いがあります。
仏教と異なる点は亡くなることはけがれとしてみなされていることであり、お供えする花に関しても考え方に違いがあります。
お墓参りの際、お花を供え線香をあげるのが一般的ですが、神道では榊を供え、ろうそくに火をつけます。
榊を供えるのは、榊の漢字は木と神が合わさってできているため、神聖なものとして扱われているからです。
ただし現代では榊だけでなく、白木の祭壇の周りに白菊や派手ではない洋花を飾りつけることもあります。
遺族に寄り添った形で行われることが多くなったためであり、実際に洋花を使った例もあります。
榊以外のものを使用する場合は神主の意向を確認するのはもちろんのこと、遺族や地域のしきたりなどを考慮しなくてはなりません。
お贈りする場合は必ず遺族に連絡し、適切なものを贈るようにします。

キリスト教の方に花のお供えをする時には

近年仏教ではない宗教に属している人が増えており、葬儀の方法も様々になっています。
キリスト教の方にお花をお供えする場合、基本的に仏式に準じたものを差し上げますが、いつ贈るかを考える必要があります。
教会で葬儀のミサを行う場合は、バスケットフラワーをあらかじめ自宅に贈るのが原則です。
このバスケットフラワーは故人の枕辺に供えられた後は、教会や斎場に運ばれ祭壇に飾られます。
仏式は会場に直接持ち運ぶことができる場合が多いのですが、キリスト教は司祭や牧師がすべてを取り仕切るため、事前に許可を得ないと教会に直接送ることができません。
また仏式とは異なり、バスケットフラワーやスタンド花には名札を付けないのがマナーとなります。
これは棺の周りには、カード類を取り除いた花のみを置くというのが伝統であるからです。
お供えする花は白色のユリやカーネーション、バラが良く使われます。
コンパクトにまとめることが大切であり、小ぶりなものをお贈りすると良いでしょう。

枕花をお供えするときの花の選び方

親しい友人や知人、親族から訃報が入った場合、なかなかすぐに行けないことがあります。
特に遠方に住んでいる場合はお通夜に行くことができません。
このような場合、枕花を贈ることにより相手に気持ちを伝えることができます。
枕花とはお通夜の際に故人の枕元に飾られる花を指します。
花に選び方はありませんが、お供えのものであるので赤色など葬儀にふさわしくないものは避ける方が無難です。
故人の好きな品種のものを使用したい場合は、事前に遺族に相談してから贈ると良いでしょう。
形状はかごなどを使用したアレンジメントが主流です。
贈るタイミングは訃報を受けてからお通夜が始まる前ですが、訃報を聞いてすぐに贈るのは逆に失礼にあたるので、時間を見極めなくてはなりません。
花の種類はユリやスプレーマム、カラーやカーネーションなどですが、どのお花も基本的に白色を選びます。
カーネーションは長持ちがしやすいため、菊の次に人気があり、よく使用されています。

花のお供えに札を付ける場合の名前の入れ方

告別式などの葬儀にお供えの花を贈る場合、籠盛りにしたアレンジメントやスタンドタイプのものを選びます。
葬儀においては誰から贈られたお花なのかということを明確にするため長方形の札を立てるのが一般的です。
これは受け取った相手に対してのアピールや参列した人々への知名度上げの意味も含まれているからであり、ビジネスチャンスととらえることも多いからです。
さらに供花は飾る順番が決まっており、祭壇により近いところに親族や遺族のものを飾るしきたりがあります。
どこに置けば良いのかを示すものであるため、しっかり立札を用意しなくてはなりません。
札名には名前の他に飾り文字を書き添えます。
札の一番上には供や弔などの頭が気を書き、そのあとに贈り主の名前を記します。
あくまで贈った本人のものを記入し、相手名は記しません。
弔事での飾り文字は銀文字もしくは墨文字にし、氏名は黒字で書きます。
会社名を入れる場合は正式名称できちんと掲載することがマナーです。

著者:土谷隆

筆者プロフィール

石川県金沢市生まれ。
大学卒業後葬祭関係の会社に就職。
問い合わせの多いお供え用の花について記事を書きました。
お供え 花